マウスピースのケアに関して
決して安くはないマウスピース。特にお気に入りのもの等は余計に大事に使用したいところ。
とはいえマウスピースは本来消耗品という考えがあります。長持ちさせるにはその消耗を抑える工夫が必要となります。
かといって口に入れるものですので、清潔に保つ為掃除することも必要です。まず、やってはいけないことは勢い良くスワブを通す。
これによりマウスピースが削れてしまい寿命を縮めます。マウスピースは意外と柔らかいので何回も通していれば必ず削れます。
なら、水分はどうやってとるか。自然乾燥という人もいますが衛生面的に抵抗があるので、私は静かにスワブを通しています。
バッフル内の水分も擦らず押し当てる感じで水分をとります。本来はティッシュなどを使用するのが良いですが面倒なので・・・。
表面の汚れ(サイド等に白い汚れ)などはマウスピースソープやウエットシートノンアルコールタイプで汚れをとります。
この際もちろんゴシゴシと拭いてはいけません。サイドの白い汚れはつきやすく固いためゴシゴシやりたくなるかもしれませんが
固くなる前に日々お手入れしようと言う事になります。もし硬くなってる場合少しくらいなら爪でカリカリしても私はいいと思いますが。
乾拭きも忘れずに。日々お手入れしていれば嫌な汚れはつきません。ソープやウェットを使っての掃除は週一くらいで良いと思います。
水洗いをしている人もいます。エボナイト製は変色の心配がありますが、気にならない人は水洗いでも良いと思います。
お手入れで一番気にしないといけないのは
「スワブを優しく通し内部形状が変わらないようにする事」
「ティップレールやサイドレール、バッフルを強く擦らない事」
を重要視して、お気に入りのマウスピースの寿命を少しでも延ばすようにしましょう。
それと、一番ダメージが大きいのは歯型でもありますので、気になる方はマウスピースパッチの使用をお勧めします。
色々と書きましたが、私は 「マウスピースは消耗品」 と考えます。
普通に使って3〜4年。大事に使って5〜6年での交換をお勧めいたします。とはいえ、ヴィンテージ品はそうはいきませんよね。
そういう場合ヴィンテージを復活させるリフェイスという作業があります。リフェイスに関しても書いていきたいと思います。
リフェイスに関して
リフェイスというのは既存のマウスピースに手を加えることです。
市販のマウスピースは必ずしも完璧な仕上がりとは言えず、それにより選定という作業が必要な場合があります。
その個体差を無くす(自分好みにする)のがリフェイスという作業です。一般的な作業としてはテーブル面の平面化や
サイドレールの調整、オープニングの増減などです。先に書いた通り、こういう作業をすることでヴィンテージのマウスピースを
復活させることも可能といいます。リフェイスに関してはまだまだ書きたいところですが、職人毎にこだわりがでる作業でもあります。
このこだわり(考え方)は必ずしも同じものではないので、素人の私がうだうだ書いても混乱を招くだけと思います。興味のある方は
各自検索などしてもらい興味あるところでリフェイスをしてみてはいかがでしょうか。ただ、リフェイスは必ずしも改善する行為でもないと
思います。職人の腕や、選定作業と同じで吹く人の好みがあるからです。されど、マウスピースのメーカーよりも誰がリフェイスしたかで
価値が決まる時代もあったと聞きます。リフェイスに抵抗がある方も多いようですが、リフェイスもサックスを楽しむ一つの要素かと。
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